判断の方法
パウロは船で渡ったのか、歩いたのか
ある区間を船で渡ったのか歩いたのかは、たいてい本文から判別できます。判別できない場合、地図は一つを黙って選ぶのではなく、その不確かさを明示すべきです。
読者の問い
パウロが二つの場所の間を船で渡ったのか歩いたのか、どうすれば分かるのでしょうか?
たいていは使徒言行録に書かれています。海路では港、船、風、航海が記され、陸路では内陸を進む行程が描かれています。二つの場所だけが挙げられ、その間の旅が省かれている場合、このプロジェクトは史料で裏づけられる短い方の経路を実際の海岸線と照合して描き、本文の記述ではなく再構成であると明示します。
見かけ以上に具体的な本文
使徒言行録の旅の記述は、驚くほど具体的です。セレウキア、アタリア、ネアポリス、プテオリといった港を名指しし、ミラでパウロが乗り換えたアレクサンドリアの穀物船をはじめ、船についても記しています。風、逆風の中での航海、越冬の決定も記録されています。物語が内陸へ移るときはそう記され、アソスでのように同行者たちとパウロが別々の経路を取るときも、そのことが明記されています。
したがって、最初に問うべきなのは何がもっともらしいかではなく、何が記されているかです。使徒言行録が航海として描く区間は航海として、徒歩の旅として描く区間は徒歩として地図に示します。これで経路の大半を扱えるため、地図はすべてを同じ一本の線で描かず、海路と陸路を区別できます。
記述の空白をどう扱うか
使徒言行録は旅程を圧縮することもあります。出発地と到着地だけを挙げ、その間を何も記さないことがあり、ときには数百キロメートルに及びます。パウロが瞬間移動したわけではないため、地図には移動を示す必要がありますが、二地点間の経路は本文が示すものではなく再構成であるとガイドに明記しています。
空白の区間を海路でも陸路でも越えられる場合、再構成では史料で裏づけられる短い方の経路と、実際に通行可能な地形に従います。ガラテヤの諸教会を結ぶ道のように、資料間で見解が分かれる場合は、黙って一方を選ばず、ガイドに別の可能性を記します。
ビルドのたびに行う検証
地図上の経路線には、文章では起こり得ない誤りがあります。徒歩では渡れない水面を線が横切ることです。そのため、形状を信用するだけでなく検証します。徒歩とされた区間は全長にわたって陸上になければならず、航海とされた区間は陸上にかかってはなりません。どちらかが条件を満たさなければ、プロジェクトはビルドされません。
この検証によって、地図は一度ならず修正されました。一見もっともらしい海路が海岸線に触れていたり、陸路とした線が外海を通っていたりすることが判明したためです。検証を緩めるのではなく、港を経て内陸の道へ入るといった実在の経由点に沿って区間を引き直しました。エーゲ海の海峡部と「良い港」沖を通る航路は、どちらもこの処理を必要としました。
この検証が特に力を発揮するのがエーゲ海です。小さな地図ではトロアスからマケドニアへ向かう航路は外海を横切るだけに見えますが、実際の水路は島々の間を縫っており、両端を結んだ曲線は平然とサモトラケやインブロスを横切ります。正しく描くには、目で見るために必要な解像度よりはるかに細かく水面をサンプリングし、線の全体が水上に収まるまで経由点を動かす必要がありました。
こうした検証をしても、再構成が確実になるわけではありません。確保できるのは整合性です。地図が陸と海について何を主張するにせよ、少なくとも目測で描いただけではなく、実際の海岸線と照合されています。
よくある質問
パウロの航海はどれくらいの日数がかかりましたか?
使徒言行録がときおり記しており、その数字は風がどれほど重要だったかを示しています。トロアスからネアポリスへの航海は二日でしたが、後に同じ区間を逆向きに渡ったときは五日かかりました。使徒言行録が何も述べない場合、このプロジェクトは所要日数を創作しません。没入型の地図は物語のために時間を圧縮しており、そのことを明示しています。
パウロは徒歩と船以外の方法でも移動しましたか?
一度だけ、本文がそう述べています。エルサレムからカイサリアへ彼を送り届けた護送隊は、パウロを乗せて運ぶための動物を備えました。それ以外の箇所で物語が名を挙げるのは船と道です。距離から考えて徒歩が前提であり、快適さのために荷車や馬を書き足すことはしません。
地図上の一部の旅が、移動ではなく場面転換になっているのはなぜですか?
場面転換は、資料が圧縮しているか、まるごと省いている旅を示します。どの本文も物語っていない移動をアニメーションで描く代わりに、場面が切り替わり、ナレーションが何が飛ばされたのかを述べます。これは、典拠のある移動と編集上の圧縮との目に見える違いであり、意図して見えるままにしています。
参考文献と出典
- 使徒言行録7~28章、『聖書 聖書協会共同訳』©2018日本聖書協会。引用本文はCC BYデータセットおよび一括配布の対象外です。 資料を見る
- 本プロジェクトの67行からなる年代記。使徒言行録と各書簡を相互参照し、議論のある年代を明示している。
- Jerome Murphy-O’Connor, Paul: A Critical Life (Oxford University Press, 1996).